
眼科診療

ペットにも、人間と同じようにたくさんの目の病気があります。その種類は、動物の種類によってもさまざまです。
ペットの目の病気は、放置すると失明をする危険性もある恐ろしい病気です。いつまでも美しい眼の輝きと、クリアな視界を保てるよう、飼い主様が注意して目のチェックをしましょう。
眼の病気は、飼い主様が正しい知識を身に付けておけば、予防効果があり、いざというときにも慌てることがありません。普段から目の病気やケア方法などを知識として知っておきましょう。
ペットの目の病気は、放置すると失明をする危険性もある恐ろしい病気です。いつまでも美しい眼の輝きと、クリアな視界を保てるよう、飼い主様が注意して目のチェックをしましょう。
眼の病気は、飼い主様が正しい知識を身に付けておけば、予防効果があり、いざというときにも慌てることがありません。普段から目の病気やケア方法などを知識として知っておきましょう。
目薬の正しい注(さ)し方

眼の病気の治療には、点眼薬が欠かせません。
点眼薬には、大きく分けて「点眼液」と「眼軟膏」の2種類の剤形があります。
それぞれ点眼方法や保存方法についてちゃんと理解していないと、治療効果が得られないこともあります。また点眼薬の保存方法を間違えると、かえって病気を悪化させてしまうこともあります。正しい点眼方法と保存方法を知ることが大切です。
点眼薬には、大きく分けて「点眼液」と「眼軟膏」の2種類の剤形があります。
それぞれ点眼方法や保存方法についてちゃんと理解していないと、治療効果が得られないこともあります。また点眼薬の保存方法を間違えると、かえって病気を悪化させてしまうこともあります。正しい点眼方法と保存方法を知ることが大切です。
点眼薬の投与方法
点眼液は、点眼することは難しくありません。点眼の回数や時間などを調節しやすいので、眼の治療によく使用されます。
点眼薬は、軟膏に比べて薬が眼に早く浸透します。そのかわり持続時間が短いので、点眼する回数は多くなります。
点眼はスムーズに行わないとペットにストレスや恐怖心を与えてしまうので、以下の順番を守り、適切に点眼を行ってください。
点眼薬は、軟膏に比べて薬が眼に早く浸透します。そのかわり持続時間が短いので、点眼する回数は多くなります。
点眼はスムーズに行わないとペットにストレスや恐怖心を与えてしまうので、以下の順番を守り、適切に点眼を行ってください。
1点眼をするときは、雑菌が目に入らないよう、飼い主様の手指を石けんなどでよく洗浄しましょう
2ペットの顔を固定します。このとき、咬まれないように口を押さえるなど、注意してください。
3動物の頭部を上に向けて固定します。飼い主様の指とペットの眼球が直接触れないよう、注意してください。
4下眼まぶたを下方に引き、眼の上方から1~2滴点眼します。適切な点眼量を守りましょう。必要以上に多く点眼しても効果は変わりません。
終わったら「がんばったね」と、ほめてあげることをお忘れなく!
ごほうびに、おやつをあげてもよいですね。
※2種類以上の点眼液を点眼する場合は、最低でも5分間以上の間隔を開けてください。異なる点眼薬の間が混合すると変化が起きやすく、それぞれの効果が薄れてしまって十分な効果が得られない場合があるためです。また、通常は一番効果を出したい点眼液を最後に点眼します。
軟膏薬について
眼軟膏には長所と短所があります。それをよく理解して、点眼薬と使い分けましょう。
- 軟膏薬の長所
- 点眼回数が軽減できる(目薬のように液状でないため、効果が持続する)
- 眼表面の乾燥防止効果(まばたきができない症例などに有効)
- 角膜炎による痛みの軽減
- 軟膏薬の短所
- 液体でないので点入時が比べて難しい
- 異物感があるため前肢で引っかいたり、眼をこすりつけたりする
眼軟膏の投与方法
1軟膏薬を点入するときは、雑菌が目に入らないよう、飼い主様の手指を石けんなどでよく洗浄しましょう
2お薬袋から軟膏薬のチューブを取り出します。
3動物の頭部を上に向けて固定します。飼い主様の指とペットの眼球が直接触れないよう、注意してください。また、咬まれないように口を押さえるなど注意してください。
4下眼まぶたを下方に引き、飼い主様の指がペットの眼球に直接触れないように注意しながら、軟膏を結膜嚢(のう)に1cmほど入れ、手のひらでペットの目を閉じます。
終わったら「がんばったね」と、ほめてあげることをお忘れなく!ごほうびに、おやつをあげてもよいですね。
点眼剤の保存方法
点眼剤の保存方法は、点眼剤により異なります。開封後、通常なら遮光室温にて保存しますが、中には冷所保存(冷蔵庫での保存)の点眼液もあります。
逆に、冷蔵庫に保存したことで結晶析出が起こり、点眼液の安定性を損なわれる場合があります。保存方法については、獣医師の指示を守ってください。
眼軟膏は室温保存が一般的で、高温の環境は避けてください。
逆に、冷蔵庫に保存したことで結晶析出が起こり、点眼液の安定性を損なわれる場合があります。保存方法については、獣医師の指示を守ってください。
眼軟膏は室温保存が一般的で、高温の環境は避けてください。
有効期限
点眼液は、一般的に約2週間で使い切るようにつくられています。また使用期限は、製品によって1週間~1カ月と幅があるので、確認しておく必要があります。
開封前は減菌状態ですが、開封した時点から点眼液の中に細菌が繁殖する危険性(二次感染)が発生します。そのため、点眼液が余った場合でも、開封後1カ月を過ぎた時点で速やかに破棄してください。
眼軟膏は、開封後の二次感染の可能性については点眼液より少ないと考えられていますが、使用方法や保管状況の違いなどを考慮すると、点眼液と同様に使用期限は1カ月以内と考える方が安全といえます。
開封前は減菌状態ですが、開封した時点から点眼液の中に細菌が繁殖する危険性(二次感染)が発生します。そのため、点眼液が余った場合でも、開封後1カ月を過ぎた時点で速やかに破棄してください。
眼軟膏は、開封後の二次感染の可能性については点眼液より少ないと考えられていますが、使用方法や保管状況の違いなどを考慮すると、点眼液と同様に使用期限は1カ月以内と考える方が安全といえます。